本資料では、自社事業の運営を通じて得たInstagram PRとSEOの実践知を、ホビーECに限らず活用できる形で整理します。中心となる考え方は、第三者による「ブランドメンション」と、自社にしかない「一次情報」を増やし、複数の接点を売上へつなげることです。
この資料でお伝えすること
- AIで業務を効率化するだけでは、売上は増えません。
- お客様はSNS・検索・動画・口コミ・公式サイト・LINEなど、複数の接点を行き来して購入を決めます。
- Instagram PRは、直接売上だけでなく、第三者の言葉・写真・動画が残ったかでも評価します。
- SEOは検索流入を得るだけでなく、GoogleやGPTなどのAIが参照できる情報源をつくる施策です。
- 自社のデータ・経験・現場知を一次情報として公開し、広告を止めても残る資産を育てます。
講師プロフィール
- キッズ・ラボラトリー株式会社 代表取締役
- 通販・D2C・サブスク事業の実務と支援に従事
- 全国での講演参加者 延べ4,000人以上
- 日本ダイレクトマーケティング学会 正会員
- 通販エキスパート協会 認定スペシャリスト
1.なぜ今、集客の正解が見えにくいのか
AIで仕事が速くなることと、売上が増えることは別です。
少人数で事業を運営するうえで、AIは欠かせない道具です。記事制作、調査、情報整理、データ分析、企画、マーケティングなど、以前は何時間もかかった仕事を短時間で進められるようになりました。しかし、AIを使うだけでマーケティングが簡単になり、売上が増えるわけではありません。
集客手段は増えた一方、どの施策も簡単ではない
- SEOに取り組んでも、簡単には順位が上がりません。
- オウンドメディアをつくっても、以前のようには読まれません。
- InstagramやXへ投稿しても、思ったようには届きません。
- 広告費は上がり、YouTubeには大量の動画があります。
- ウェビナーには人が集まりにくく、営業電話もつながりにくくなっています。
広告、SEO、Instagram、YouTube、LINE、AI検索対策など、選択肢が増えたことで、何に力を入れるべきかが見えにくくなっています。
お客様は複数の接点を通って購入する
Instagramで知る → 検索・動画で調べる → EC・口コミで比べる → AI・公式サイトで確かめる → LINEで相談する → 数日後に購入する
最後に購入された場所だけを見ても、本当のきっかけは分かりません。Instagram、SEO記事、口コミ、AIの回答などが影響していても、解析画面には表れないことがあります。SEOやSNSの成果がなくなったのではなく、成果への貢献が見えにくくなっていると捉える必要があります。
2.今、積み上げるべき二つの資産
ブランドメンション
会社名、ブランド名、商品名、サービス名について、第三者がインターネット上で言及することです。具体的な利用体験、写真、動画、感想が増えるほど、検索する人やAIが自社を判断する材料も増えます。
一次情報
自社だけが持つデータ、経験、現場の知見です。誰でも生成できる一般論ではなく、自社だから説明できる情報を外部へ公開します。
第三者の声を増やす「ブランドメンション」と、自社にしかない情報を公開する「一次情報」。この二つを組み合わせることが、AI時代のマーケティングでは重要です。
3.Instagram PR:第三者の声を増やす
Instagramのギフティングでは、①誰に届けるか、②投稿として何を残すか、③成果を何で評価するか、の順に設計します。
フォロワー数より、商品との相性を見る
主な対象は、フォロワー約1,000人から3万人程度の発信者です。この層には企業案件の経験が少ない方も多く、商品との相性が良ければ、高い熱量で取り組んでもらえることがあります。有名かどうかだけで判断せず、次の点を確認します。
- 商品・サービスとの親和性
- 普段の投稿内容と表現の仕方
- フォロワーの属性
- 写真や動画のつくり方
- 日常生活の中で自然に使ってもらえるか
- 公式アカウントをフォローしていない人にも届いているか
候補探しは仕組みで、依頼判断は人が行う
自社開発の仕組みで候補を広く抽出し、その後は人が一人ひとりの投稿内容、商品との親和性、アカウントの特徴を確認して依頼を決めます。AIやロボットは作業を効率化するために使い、重要な判断まですべて機械任せにはしません。
売上だけでなく、残った情報も成果として評価する
クーポン利用数、CPA、ROASなどの直接指標は重要です。一方で、第三者の言葉でブランド名が語られ、写真・動画・利用体験が残ったこと自体にも長期的な価値があります。
- ROASが約3,000%となった事例があります。
- 自社事業に加え、30社以上の企業支援に関与しています。
- 複数施策の組み合わせにより、1時間で億単位の売上となった事例があります。
※成果は商品・条件・実施内容によって異なります。同じ施策ですべての企業が同じ結果を得られるものではありません。
自社の説明だけでは信頼をつくれない
公式サイトで機能・料金・条件や会社の考え方を説明するだけでは、購入判断の材料として十分とは限りません。お客様が知りたいのは、実際に使った人がどのような言葉で語り、生活の中でどう使ったかという具体的な体験です。第三者の利用体験は、検索する人だけでなく、AIが企業や商品を理解する材料にもなります。
4.SNSの関心を、検索と公式情報で購入判断につなぐ
SNSで商品を知った人が、その場ですぐ購入するとは限りません。会社名や商品名を検索し、口コミ、Amazon・楽天、公式サイト、料金、解約条件を確認します。必要であればLINEで相談し、本当に信用できる会社か、自分に合う商品かを判断します。
公式サイトで解消すべき不安
- 料金・契約条件・解約条件は明確か
- 他の商品やサービスと何が違うか
- どのような人に向いているか、向いていないか
- 購入後・利用中のイメージが持てるか
- 失敗や不満を避ける方法、別の選択肢が示されているか
- 相談したいときの導線が分かりやすいか
Instagram PR、LINE獲得施策、オファーページ、公式サイト、記事コンテンツ、SEO、一次情報を組み合わせます。一つのチャネルだけで意思決定の全体をつくろうとせず、お客様がどの順番で情報を見て、何を不安に感じ、どこで判断するかを設計します。
5.SEOは、AIに参照される情報源をつくる
SEOは、Google検索からクリックを得るためだけの施策ではありません。GoogleやGPTなどのAIに対して、自社が何者で、どの分野に詳しく、どのような実績や情報を持っているのかを伝える役割があります。AIに選ばれ、紹介されたいのであれば、まずAIが読める情報を自社から出す必要があります。
自社サイトで明確にすること
- 自分たちは何者か、何の会社か
- どの分野について詳しいか
- どのような実績を持っているか
- 継続してどのテーマの情報を発信しているか
- 自社にしかないデータや経験は何か
AIの普及や検索環境の変化により、更新を止める個人ブログや比較サイトもあります。企業が自社の専門情報を継続して発信することは、AI時代だからこそ機会になり得ます。
売上 = 訪問者数 × 訪問者の価値 × CVR
検索流入が増えればすべて成功というわけではありませんが、自社サイトへ人が来なければ何も始まりません。自社サイトへの入口を増やし、悩みが具体的な人へ届き、AIにも読める情報を増やすことは、今も重要です。
AI記事の量産だけでは選ばれない
誰でも生成できる一般論、似た説明、似た構成、似た結論を大量に公開しても、その会社の記事を読む理由は生まれません。重要なのは、AIに何を書かせるかよりも、AIへ何を渡すかです。自社の一次情報を材料にして、独自性のある内容をつくります。
6.一次情報を「正本」として公開する
社内には、公開できる一次情報の種が数多く眠っています。個人情報をそのまま出すのではなく、匿名化・統計化・集計を行い、個人が分からない形に変えて公開します。
一次情報になり得るもの
- 販売管理システムや受注データ
- 顧客データ、利用者属性、商品別の販売実績
- 購入理由、返品理由、解約理由
- アンケート、レビュー、口コミ
- 問い合わせ内容、よくある質問
- 営業担当者やカスタマーサポートが持つ現場知
「正本」をつくる
ここでいう正本とは、「このテーマについて、元の情報を確認するならこの自社ページ」と言える状態です。実際にデータを保有する企業が、元データを整理し、条件や背景も含めて体系的に公開すれば、GoogleやAIが参照できる強い情報源になります。
サイト全体を継続して育てる
- 新しい一次情報を継続して公開する
- 古くなった情報を更新する
- 関連する記事同士を分かりやすくつなぐ
- テーマごとの情報を体系化する
- 更新を継続し、自社の専門領域を明確にする
自社事例では、新しい記事が早い場合に数時間程度でGoogleの検索面に出ることがあります。ただし、一つの設定だけで必ず再現できるものではありません。サイト全体をつくり込み、一次情報を継続して蓄積した結果として、インデックス速度やサイト評価が変わっていきます。
7.明日から使える実務Tips
TIP 01 悩みはAIに作らせず、実際の声から集める
公開されているQ&A、口コミ、レビュー、自社への問い合わせを集め、実際の悩みをAIに整理させます。同じ「子どもがおもちゃで遊ばない」というテーマでも、背景が違えば必要な答えも変わります。
- 買っても数日で飽きてしまう
- 月齢に合うものが分からない
- 家におもちゃが増えすぎる
- 高い知育玩具を買って失敗したくない
TIP 02 大きなキーワードより、具体的な悩みから考える
検索数だけで判断せず、その悩みに自社が具体的な答えを出せるかまで考えます。サイトTOP、LP、記事LP、FAQなど、すべてのページ制作に活用できます。
- 1歳 おもちゃ すぐ飽きる
- 知育玩具 買っても遊ばない
- おもちゃ 増やしたくない 1歳
TIP 03 内部リンクは、リンク先の内容を具体的に書く
「関連記事はこちら」だけでは、読者にもGoogleにもリンク先の内容が伝わりにくくなります。「1歳の子どもがおもちゃに飽きる理由と、選び方はこちら」のように、リンクの前後へ内容が分かる言葉を書き、次に知りたい情報へ自然に移動できるようにします。
TIP 04 デメリットや向いていない人も隠さない
- 他の商品・サービスとの違い
- この商品が向いていない人
- 想定されるデメリット
- デメリットを避ける方法
- 別の商品やサービスを含む選択肢
「買ってください」ではなく、「失敗しないための情報」を出す。
今のお客様は、買って後悔しないか、会社を信用できるか、自分に合うか、損をしないかを確認しています。さまざまな角度から判断材料を公開し、「この会社なら大丈夫そうだ」「この商品なら自分に合いそうだ」と納得してもらった結果として、購入につながります。
8.実践の進め方
- お客様が購入までに通る接点を洗い出す。
- 社内に眠るデータ・問い合わせ・レビュー・現場知を棚卸しする。
- 公開できる一次情報を匿名化・集計し、正本となるページをつくる。
- 商品との親和性が高い発信者を探し、第三者の利用体験を増やす。
- SNSから検索、公式サイト、LINE、購入までの導線をつなぐ。
- 直接CVだけでなく、ブランドメンションや蓄積したコンテンツも評価する。
- 記事やページを継続して更新し、自社の専門領域を明確にする。
9.まとめ
1.ブランドメンションを増やす
インフルエンサーPRを直接CVだけで判断せず、第三者の言葉・写真・動画・利用体験をインターネット上へ積み上げます。
2.自社サイトを、AIが参照しやすい情報源にする
自社だけが持つデータや経験を元情報として詳しく公開し、検索エンジンやAIへ自社の専門性を伝えます。
広告は有効な手段ですが、止めた瞬間に流入も止まります。SNS、SEO、一次情報、口コミ、ブランドメンションなど、広告を止めても残るものを積み上げ、複数の施策をつなげることが、これからのマーケティングでは重要です。
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- どの情報を、もっと外へ出すべきか
- ページ構成をどのように改善できるか
- Instagramでどのような施策が考えられるか
- SEOやAI対策として何から始めるべきか
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